すべてのオーボエ奏者にとって、音色は永遠の課題です。

特に初心者のうちは、なかなかオーボエらしい音色を奏でることは難しい相談です。

なにかひとつのことをやることで、いきなり音色がよくなるというようなことも残念ながらないでしょう。

楽器、リード、アンブシュア、息圧、さまざまな要員が複雑にからみあってひとつの音色が生まれます。

外からは見えない口のなかの状態が大切なこともいうまでもありません。

また、目指したい音色のイメージを自分のなかにはっきりと持つことも欠かせない条件です。

そのためには、いつもこの『オーボエエチュード』からダウンロードした音源を繰り返し聴き込むことも大切です。

最も大切なことは、自分の目指す音色を奏でるための練習をし続けることです。

最初から素晴らしい音色で吹けるひとなどいないのです。

天才オーボエ奏者といわれるひとでも、最初はチャルメラのような音からはじめ、それを努力でいい音色に変えていったということを忘れないでください。

そして、正しい練習をし続ければ、必ずあなたが目指す音色で吹けるようになれることを信じて、練習し続けることが大切です。

自分の音色がよくないと思っているすべてのひとは、それだけ向上心があるのです。

その向上心を自分の目指す音色に変えていくための、いい練習を重ねていってください。